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今日は『ロビンソン漂流記』のクリアを目指します。

孤島に流れ着いた無能ことロビンソン・クルーソー君に野生の教育を施し、2隻の海賊船を撃破できるようになるまで成長させるゲームです。システムはデッキビルディング系で、初期の山札から不要なカードを取り除きより能力値の高いカードを組み込んでデッキの質を上げる=ロビンソンを強くすることがゲームのキモになっています。

自粛自粛で外に出られない今だからこそ!一人で遊べて高難易度のゲームを遊びましょう。
テーマが無人島からの脱出で、アートワークもなんだか陽気なのでのびのび楽しめること間違いなしです。
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「散漫」、「弱気」などのヘボカードで構成されている初期デッキに…!

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「武器」、「天啓」、「判断力」などを叩き込み……!

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ロビンソンの能力を上げて2隻の海賊船を撃破すれば勝利!!(スタンドに立てるとそれっぽくなる)

こう書くと簡単に思えますが、デッキビルドの過程ですり減る体力をどうマネジメントするかが非常に悩みどころで、生半可なプレイでは海賊船戦に辿り着く前に野垂れ死にます。

そう、ここは孤島。海賊船以外にも危険が潜んでいるのです…。

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概要シートに初期配置図が乗っていますがやたらと場所を取るので適宜工夫をするとよろしおすえ。

左上の船が今回のボス、その隣のカードが現在の警戒度を示す。
器に入った緑色のコマが現在の体力、器から飛び出したコマは在庫(一つなくしたのでリップで代用)。中央青枠ボードに乗っているのが衰弱の山札、向かって左側の束が災厄の山札、右側の束がロビンソンの能力を示すロビンソンの山札です。

ゲームとしての難易度は高いものの、やることは至って単純。

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災厄の山札からカードを2枚めくり、そのうち好きな方を1枚選びます。
このとき、カードは上半分を参照します。つまり「島の探索」「野獣」のどちらかの災厄を選択してロビンソンにぶつけなければならないのです。

この困難を彼が克服できた場合、その災厄カードがロビンソンの山札に加えられます。山札に加えられたカードは下半分を参照して使用することができます。上記の例で言えば「野獣」を倒して山札に加えられた場合、「戦略」というカードとして活躍してくれるのです。

逆に、その災厄に打ち負かされた場合は体力を失ってしまいます。
もちろん災厄カードを自分の山札に加えることもできませんが、失った体力分だけデッキからカードを除外することができます。この辺りは戦闘の処理を学ばなければ理解が難しいですね。

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戦闘処理。
例えば先程の場面で「野獣」との戦闘を選んだとします。

「野獣」カードの左中央に4という数字があります。ここに書いてある数字の数だけロビンソンの山札からカードを無償でめくることができるのです。
そして「野獣」の災厄値(強さ)は右中央の緑の円内の数字を参照するので4となります。災厄値についてはゲームが進むにつれて参照する場所が変わっていき、最終的には赤い円の数字、11に挑まなければなりません。

とかくこの状況ではカードを4枚めくって戦闘カードを重ね、戦闘力4を目指します。

まず1枚、戦闘力が-1となる「散漫」を引いてしまいました。
(本来は引いたカードを右側に置かなければなりません)

これでは4には程遠いので追加でカードを引くことにします。

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4枚引いてみましたが、戦闘力4には程遠く、合算して-3という散々な結果に終わりました。
体力コマを消費すれば追加でカードを引くことができますが、初期の山札で戦闘値4というのは土台無理な話なので諦めることにしましょう。ざんねん、災厄に屈してしまいました。

「野獣」の災厄値4から、合計戦闘力である-3を差し引くと値は7になります。4-(-3)=7

この値の分だけ体力コマを取り除きます。初期体力は20しかありませんので、初手でいきなり7点も差っ引かれるとほぼ積みです。

しかし、災厄に屈するのは悪いことばかりではありません。
奪われた体力の分だけ、現在の戦闘に使った戦闘カード(この場合は「散漫」や「注意」)をデッキから取り除くことができます。この場合は7も食らっているので、出した4枚すべてをデッキから除外できるのです!(衰弱カードは2点につき1枚)

ただ、山札を枯らす毎に衰弱カードというドヘボカードがデッキに投入されるので、デッキの山札が少なければ少ないほどいいという訳でもないことに注意しましょう。

…伝わっていますか!この悩ましさ!
いかに少ない体力消費で効率よくデッキの質を上げていけるかが肝要!

♪限られた時の中でどれだけのコトが出来るのだろう…


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ここからはプレイ履歴をざっくり記していこうと思います。
果たして何回でクリアすることが出来るのでしょうか。

1回目
上記で例にしたように、野獣に7点持っていかれてこりゃいかんと初手で投了。
これがソロゲーの良さ。合計戦闘力がマイナスのときの処理はこれで合っているのか?と不安になりBGGを覗くもこれでいいとの回答アリ。効率的に除外していけるように頭使え、とも。さよか~。

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2回目
スコア-5点。警戒段階3で体力が無くなって負け。
警戒段階3でまともに敵と戦っても仕方がないので、デッキビルドは2段階目にある程度終わらせておく必要がある。終盤は戦闘値0のカードが特殊能力有りにしても邪魔になる。警戒段階を上げないためにも必要以上のカード獲得は避けるべきか。このゲームの良さは、反省すべき点が簡単に見えてこないところだと思う。

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3回目
スコア-7点。人食い族の武器4獲得してホクホクしてたら、次の野獣戦1枚目が無償終了。あ ほ く さ (京ことば)。これが致命的でどうにもならず。特殊能力にピーキーなものが多いので、単純に「力こそパワー!」で武器集めした方がいいのか?ドミニオンの礼拝堂感覚でドカンと除外するのもあまりいい手ではないような気がする。体力消費数=除外枚数でなければならない。無人島での手記みたくなってきた。

4回目
スコア-19点。???

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5回目
スコア57点。急にクリアできました。ヤッター!
記録としてデッキを乗せておきます。ボス戦では〈体力+2〉が活躍してくれました。
衰弱カードは破壊、更新でどうにでもなるので引き切り前提でガン回ししてもいいのではないのでしょうか。一手一手を大事にして慎重に進んでいても、突発的な事故(終盤で災厄値の高いカードを二枚引いてしまう、どうでもいいところで戦闘力の高いカードを引く)で途端に詰んだりするのでとにかくシビア。心地よくしんどい。プレイ時間は5時間ほど。

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小さい箱と薄い説明書の割にはなかなか骨太のプレイ感があって楽しめました。
amazonで定価以下の購入も出来ますしコレクションに加えて損はない作品なので、迷っている方はぜひ購入してお家で遊んでみて下さい。購入はamazonからどうぞ。

あ、リンクはありませんので各自検索して下さい。