no title

台湾の知人が日本に来るついでにお菓子を届けてくれた。

曰く「台湾人が食べて育ったものです!」とのことで、身構えていたらそこらのスーパーで売ってそうな力の抜けたお菓子で嬉しくなった。


もったいなくてしばらく手をつけずにいたが、お菓子は食べなきゃ意味をなさないので食べることにした。

台湾のお菓子たち

私は神社で働いていて、気まぐれに参拝者の方々に話しかけることがある。

会話が盛り上がったときは連絡先の交換などに発展することがあり、その結果のひとつとして、親しくなった台湾の夫妻からお菓子が届いたのだった。人とは仲良くするもんですね。腹が満ちるからね。

それじゃあ、もらった菓子を再掲しよう。

no title

パイナップルケーキとかじゃないのだ。見たことがなさすぎて清々しい。

これらは台湾では定番だという話なので、とりあえずそれを信じて記事のタイトルにした。どうか正しい情報でありますように。神社で祈り、記事で祈り、公私ともに祈るばかりである

そして、こういうのは貧乏性でなかなか手をつけられないほうだ。すでに数ヶ月寝かせてあるが、このままいくとダメにしそうなので食べよう。

サクサクで味がぼんやり、芝麻蛋捲(セサミエッグロール)
あまり甘くなさそうなものをはじめに食べよう。最初から味が強いとあとが霞むからね。


IMG_3593

英語でセサミエッグロールと書いてある。

…セサミエッグロールって世にあるものなんですか?聞いたことなさすぎるだろ。

IMG_3602

これまた見たことのない収まり方で異国の菓子ですな。

IMG_3603

まず嗅ぐ。嗅覚に自信があるのでまず嗅ぐ。嗅いで味の輪郭を捉えてから食うのが好きだ。

飯の記事で大抵においを嗅いでるのはそういった理由からである。匂いの情報を言語化して読者サマに伝えるため、とかではまったくなく、おれが嗅ぎたいから嗅いでいる。

嗅いだ結果、揚げ油の匂いがした。あと卵?ゴマ?いずれにしてもあまり日本では馴染みがない感じがする。自慢の嗅覚によるとどうやら甘いお菓子のようだ。


IMG_3604

いただきます!!目が黒くて真っ直ぐで怖い!

IMG_3607

うまい!(chu☆彡)

口当たりは柔らかく、それでいてサクサクしている。食べるまで気づかなかったが、生地が何層にもなっているのだ。噛むと生地がなめらかにほどけていく。柔らかいパイのよう。

IMG_3608
味のほうだが、甘さはあるものの、いい意味でハッキリしていない。

少しぼんやりした味付けに感じるが、ごまの風味と食感のよさが心地よくて次々に口に運びたくなる。日本の菓子で言うとハーベストに近いか。自分、ぼんやりした味、大賛成です。

a

海を超えて粉々に!杏仁巧克力酥片(クランチチョコ)

次はチョコレートクッキーみたいのを食べてみよう。

IMG_3613

パッケージは平凡である。何も起きなさそうなので2番手に采配した。

IMG_3614

箱を開けてみると個包装されていた。個包装の袋のデザインがまんま外箱と同じである。意外とこういうのなくない?中身を見てみよう。

IMG_3615


IMG_3616

粉々になっていた。このお菓子は台湾から日本まで素人配送(めちゃくちゃ失礼)でやってきているので、そりゃこういうこともあるだろう(偉そう)。

どうもならんので皿に出す。

IMG_3617

たぶん、本当はこれがひとつになってないといけないのだ。パッケージを見るに。

IMG_3613

こうだよな?

IMG_3617

…こんなことある?

空路じゃなく地路(モグラのように地中を掘り進む激しめな移動手段)で台湾からやってきたのかもしれない。苦労を思うとつい涙がでますね。嘘です。僕は古谷実の漫画でしか泣きません。それも嘘で、この前おねがいマイメロディ2期見てボロボロ泣いてしまいました。これは本当。

えーと、チョコクランチの話でした。食べます

IMG_3620
さっきから目がバキバキなのなんなんだ

 おお、耳がにぎやかになるくらいのざっくざく食感!飲み込む寸前まで食感が残っていて気骨すら感じさせる。

大枠でいうとコーンフレークのチョコ味みたいな印象だろうか。牛乳をかけて食べたい。そしてなによりチョコの風味がいい。でも入っているという杏仁の味は正直よくわからない。

ザクザクとかなり噛むことになるので、1枚でおにぎり一個食べたかのような満足感がある。一袋がぜんぜん食べきれなくてウケた。

b


コロコロかわいい、義美小泡芙(プチシュー)

次は、一番気になっていたプチシューを食べよう。プチシューにしろカプリコミニにしろ、ミニチュア菓子にハズレはないですからね。


IMG_3624

う~ん、可愛い。

手のひらで転がしてみるとしっかりとした固さがある。

IMG_3629

転がしてばっかりもいられないので食べます。

IMG_3633

うまいやんけ!


食べてみると、皮の部分がかなりサクサクしていた。台湾ではサクサクとかザクザクのものが好まれるのだろうか。

中身のクリームがはっきりと甘く、量もちょうどいい。私的ベストであるエリーゼやコロンのクリームに匹敵するうまさ。パクパクいきたくなる。実際パクパクいったけど、ずっとうまい。

なんていうんだろうか。「おやつ」の概念そのものを食べているような、懐かしく素朴な感じがする。洗練されすぎていない。ほら、ワタシって~~、洗練にはウンザリしてる人じゃないですか~~~~。

超好み!

c

ひとつになる瞬間を探れ!義美葡萄QQ糖巧克球(葡萄グミチョコボール)

最後に食べるのは味の想像があんまりつかないグミ入りチョコボール。
IMG_3634

「QQ」と急なアルファベットが製品名に挿入されているのが面白い。調べてみるとQQとはモチモチ食感を表す言葉のようだ。へー!

IMG_3637

IMG_3651

包丁で切ってみると中身はけっこうな割合でグミだ。

これこそ味の想像がつかない。どんなんでしょ。

IMG_3639
拳食べてる!

これは……不思議。

チョコに包まれた中身のグミは弾力があってモチモチしている。グミのぶどうの香りの強さが何より際立っていて、日本のお菓子のぶどう香の表現とは明確に異なる。どこかアダルトな香り。

そして噛むごとにチョコの味が際立ったりグミの味が際立ったりして代わる代わる忙しい。また、はじめはチョコとグミ混ざり合わずバラバラに感じるが、チョコが溶けていい塩梅になる瞬間があり、そのポイントを舌で探るのが楽しい。
チョコはチョコで単体でもしっかり美味しくて「グミをチョコで包んだお菓子」に抱くチープな印象に対して上品な後口である。うまかった。

d

というわけで、美味しいものいっぱい食べて幸せ♡のコーナーでした。美味しいばっかりだとまとめに書くこともないですね。

あ、あれか。知らない人に話しかけるとものがもらえたりしてお得なので、みんなも知らない人に話しかけましょうね。そのほうがいいよ!