FullSizeRender
734円で5匹入ってる!カニが!

近所のスーパーでモクズガニが売られていた。しかも1匹150円もしないくらいの値段で。

こんな安値で売っているものがウマかったらとんでもない事件である。カップ麺も今や200円代の時代なのだ。

ということで、容疑者の逮捕投獄も視野に入れてモクズガニを買ってきましたぞ!

警察だ!ハサミを挙げろ!🦀

FullSizeRender
手のひらサイズのカニです。本当は地味な色合いだけどボイルされてるので赤い

山太郎がにとして売られていたが、これはモクズガニの別名で、宮崎県ではそう呼ぶことが多いようだ。

FullSizeRender
店で食べた山太郎がにラーメン

高千穂のラーメン屋の期間限定メニューで「山太郎がにラーメン」というのが出てたのを見たことあるし、地域的に馴染み深い食材のようである。

FullSizeRender
茹でたあと2日も賞味期限持つのか

肝心の味はどうなのかも調べてみたところ、カニミソにコクがあって美味などと言われているようだった。うへへへへへへ。

そのまま食べれます

食品に関してこれほど訴求力のある言葉は他にない。旬の味覚!とか言われるよりいい。

FullSizeRender
ちょっと持つの怖いかも

脚に毛が生えているのが特徴で、それが思春期男子のすね毛みたいな生え方でなんかいやだと思いました。

ちなみにハサミに密集している毛が藻屑のように見えるからモクズガニと呼ぶらしいですわよ。

FullSizeRender
藻屑みたい

毛が生えている理由は諸説あるそうだが、諸説にすぎないので省略したい。

デワデワ、実際に食べてみよう。

面倒な下ごしらえはスーパーですでに済ませてあるから、あとは甲羅を引っぺがすだけで食べられる。

FullSizeRender
怖い

でも正直、見た目が、こわい。

何を隠そう、ちゃんと食べるのが初めてなのだ。

FullSizeRender
こわいよ…

頑張って指を入れてみる。

カパッ!

……開いた?!

FullSizeRender
闇文明の雑魚クリーチャーかな?

FullSizeRender
闇文明の雑魚クリーチャー

うひい。

なんか思ってたのとちがう開き方でちょっと引く……。

IMG_8063
顔はドン引き

諦めずにあれこれやってたら、ちゃんと開きました。

FullSizeRender
カニミソがうまいらしい

甲羅のところにあるカニミソがうまいらしい。ほかに身はあんまりない感じ。

FullSizeRender
これだ!

いざ実食。

うまい!

FullSizeRender
うまい

ウニとかカニミソとかの魚介珍味系の濃厚な味のなかに、スッと鼻を抜けていく爽やかさもある。それでいて臭みはまったくない。うますぎる。

(カニミソの味をカニミソに例えるなよ!)

FullSizeRender
当たりのやつ

次々に開けていくとミソがいっぱい詰まっているのもあった。めちゃくちゃうまかった。

勘違いかもしれないが、個体によって味がちがう気がする。

いや、それが当たり前なんじゃないか?


肉にしろ魚にしろ、パック詰めされてる食材って味が同じすぎるよ。それって異常なことだと思います。

違った道すじを歩んできたそれぞれの個体、命、魂なんだからさあ。もっと味が違うはずなんだよ。今まで気にしてなかっただけかなあ。

漫然と生きるのはやめようと思った。

あれ、何の話でしたっけ?

(おわり)


まえも書いたけど記事ですぐ「生きる」とか言い出すのは、もう確実に、寺田光男氏の影響だ。


……寺田光男とはつんく♂の本名である。



そしてカニといえば今から10年以上前、ぼくが読者としてデイリーポータルに出た記事がカニネタだった。(カニネタ?)




大北さんの「タラコの後に鶏をポン酢で食べるとカニになる」という記事。


FullSizeRender
https://dailyportalz.jp/kiji/120508155354より。後ろには林さんが!おれの毛量!魑魅魍魎!


大北さんに詰められる役回りで登場。


あまりの誘導尋問っぷりにインタビューってこういうものなのかーーーと感心して、人から話を聞くときは未だにこのときのやり取りを参考にしている。



それと、あんま関係ないんですけど、ベッキーが歌ってた伝説のスタフィーのテーマソングありましたよね。

♩おっちょこちょいでドジなスタフィー

のやつ。

フルで聴いたことあります?



キャラクターのセリフみたいなのが途中にあるんですけど、そのなかに


パパカニも泣きたいカニ🦀


ってのがあって、それが好きです。


余談が長い!!