【バナナ争奪戦】

神社で仕事をしていると、職員の誰かがバナナを食べなきゃいけないという状況がやってくることがある。

お供えもののバナナをご神前から徹してきて、通常ならそのまま上の立場の方にお渡しするのだけど、バナナが黒過ぎてしのびないときなどは、平職員で食べちゃえ!となるのだ。

神道のみならず、世界のあらゆる宗教では神様に供したもののお下がりを食べるということは重要視されていて、それは日々の生活の中で信仰心を表現できる簡単な方法だから、みんなもっと意識したほうがいい。

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昨日もまた不幸なバナナが生まれた。

三方から持ち上げるときに皮がめくれ上がったのでみんなで食べましょう、とのことであった。

そういうわけでバナナ争奪戦を開催したのである(書き置きして食べることを促しただけ)。

墨書きしたのもあってバナナが貴重な食べ物みたいになっておもしろい。

そして翌朝……

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バナナは売り切れていた。よかった。

たまに神社ネタ書いたと思えばバナナの話かよ。ぁまのじゃく。

【山頭火の句碑】

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これは神社の裏山にある句碑なんですが、句碑と言われなきゃ何が何だかじゃないですか??

近づいてよく見ると「分け入っても分け入っても青い山」という種田山頭火の句が刻まれている。

この有名な俳句は熊本の馬見原から高千穂に向かう折に詠んだと言われていて、実際その区間は現在でも山深くていちおうの納得はできる。

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で、そんなことはどうでもいいのだが、字が読み取れず句碑として機能してないので、いつか墨をいれ直したいと思っている。

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元はもっと字がくっきりしていたはずだ。たぶん

所有者は役場になるのか、どこか別の保存団体になるのかまずは聞き取りからはじめたい。

わたしってこういうのダメな人じゃないですか〜〜案件なのだ。

GEOとか行ってレンタルビデオの陳列おかしかったら勝手に直しますからね。耐えられない。他人の人生の選択肢とかも勝手に整理したくなる。

『鎌倉ものがたり』と大学生

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短期でバイトに来てくれている子と話していると絵が好きだというので、当ブログの前記事のサムネ用に『鎌倉ものがたり』の一色先生を描いてもらった。

元絵よりも目がいきいきしていてその子の人生のあり方を示しているようで、微笑ましい気持ちになった。


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が、オレの一色先生の方が目が死んでておもしろいので描いてもらったのはボツにした。

なんの時間やってん。

【雪駄の話】

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雪駄はだいたいみんな同じようなものを履くので、目印として名前を書くのがあらましである。

履いた時に隠れる場所に書いたり、でかでかと目立つように書いたり、どこに書くのかは神社や人それぞれなので神職を見かけたときには注目してほしい。

僕は以前職場にいた神職さんが置いていった雪駄をパクって履いている。自分と全然違う名前が書いてあるから混乱するのがたまにキズだ。

そして話が変わって先日、大事なお祭りの最中に修祓のタイミングで深い磐折をしたら隣にいる神職さんの雪駄が目に入った。

……ん?

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唐突な

HG

イニシャルなのは分かるけど、笑いそうになるからやめてくれと思った。