
休日にやることがなかったのでBerryz工房の動画を一日中見ていた。
Berryz工房(以降「ベリ」)とは、数年前に活動を休止したハロプロの女性アイドルグループで、ももちこと嗣永桃子が所属していたことで有名である。
ベリはモーニング娘。の全盛期に行われたキッズオーディションを通過したメンバーから更に選抜された8人で結成されたので、当時のハロプロの席巻具合を考えると理論上日本最強のアイドルグループと言っていい。
僕は彼女たちと同世代ということもあり、折に触れて力を貰っている。
特に高校生のとき、クラスに友達がおらず、ギャルにイナズマイレブンの方眼ノートを笑われ、勉強も部活もしない、本当にどうしようもなかったときは、ベリなしでは生きてゆけない状態だった。
MVを見て同年代の子がこんなに頑張ってるんだから俺もなんかやるぞ!と一念発起して受験勉強を始めたほどである。
今でも彼女らの歌を聴くと力がもらえる。ガラにもなく表裏なしで肯定できるコンテンツだ。ちなみに推しは桃子で一番好きな曲は『ギャグ100回分愛してください』である。
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僕が子供のころ、オジサンが話題にする野球だの、聖子ちゃんだの、インベーダーゲームの名古屋撃ちだの、そういう類いの昔話にまったく興味がなかった。
「いつまで古ぼけたもん引きずってんねん」と嫌悪感すら抱いていた。ああはなるまいと、俺は思い出に固執せず常にアンテナを張って良いものを選び続けて生きるのだと、そう決心していた。
新しいもののほうが過去のノウハウ活かせるぶんいいコンテンツになるに決まってるじゃないか。
ところがどうだ。実際に歳を取ったいま、自分が聴く音楽は20年近く前のアイドル曲、見る動画はロックマンエグゼの実況、使うシャーペンはメルカリで落とした廃番のairfit500。
そう、知らずのうちに僕は小馬鹿にしていたオジサンそのものになっていたのだ。子供の頃に投げたブーメランがちゃんと返ってきた。
……お、落とし所がなかった。
コメント
コメント一覧 (1)
友達が居ない訳ではなかったですが、とにかく嫌で楽しくなかったです。人生でいつの時代に一番戻りたく無いか、を聞かれたとしたら間違いなく高校時代でしょうね。
くっちゃん
が
しました