
「邪獄ギリアム」というデュエマのカードがあります。
20年前のコロコロコミックについてきたプロモカードですね。
邪獄の憎悪は剣となり、天に煉獄の苦しみを与えた。
なんて調子こいてますけど、
現在は25円で売られています。
「ゲームのインフレが進んで価値が下がったんでしょ?」
違います。
このカードは生まれたときから何の役割も持ったことがないのです。
飛車角金銀を好きな枚数使える将棋で、歩を10枚も20枚も使う理由はないじゃないですか。
あったらすみません。
かくのごとく、トレーディングカードゲームの世界はきびしいのです。
でも小学生は素直ですから、弱いカードでも
イラストがかっこいい!
デッキに入れよう!
と、なるのですね。
さっきの将棋の例えで言えば、
歩と全く同じ動きしかできない
鏖(みなごろし)
というコマがあるとして、小学生は
『角』だってwwww弱そうwwwいらねwww『鏖』入れるでしょフツーwwwww
こうなります。
高校生「ねえねえ、そこの君!僕の『鏖』と君の『桂馬』交換しない?こっちのがカッコいっしょ?」
シャークトレードですね。
これで財を成した奴もいるとかいないとか。
さて、ちょっとマセた小学生は「邪獄ギリアム」が弱くてどうにもならないことを知ってます。

友達のデッキに「邪獄ギリアム」なんてポンコツカードが入っているのを見たらもう
「なんでこんなカード入れてんのwwwwアホやんwwwww」
そう言っちゃいますよね。
マセてるけど子どもだし人間関係の何たるかを知らないから遠慮なしに。
でも友達も負けません。
「これはマナ用やし!」
マナというのはカードをプレイする際に必要になるエネルギー源のようなものです。
デュエマやってないと分からないんですが、そうとう苦しい言い訳なんですね、これが。
A「おいおい『○○の××』なんて流行りのマンガ買うてどないしたんや」
B「…あー、これな、枕にちょうどええねん…寝ていく?」
くらい無理があるんですよ。
会話はフィクションです。
さて、ここからタイトルの話になります。
Volzeos-Balamord
というカードが登場しまして
Supreme
みたくなってしまいましたが

いろいろ書いてますけど「揃うとめっちゃ強い」ことだけ覚えてもらえば大丈夫です。
このカードは1枚ずつじゃ基本的には役に立ちません。
…そのはずだったのですが、よく見てみると

「このカードを自分の手札からマナゾーンに置いた時、アンタップする」
これは、えらいことですよ。
さっきの漫画の例えで言えば
この漫画は枕にピッタリです(ふかふか)
そう書いてあるくらい衝撃的な話なんです。
言い訳ではなく、言い逃れでもなく、枕用の漫画になり得るものが出てしまったのです。
つまり、純朴な小学生が発した苦し紛れの言い訳
マナ用やしwww
これが「ヴォルゼオス・バラモルド」の場合、デッキによっては通り得るんですね。
全国の素直な小学生が救われた瞬間ですよ。
「あいつマナ用にするとか言ってたでwwwそんな状況あり得へんのにwww」
そういう意地の悪い奴には天罰が降ることでしょう。
そして天罰が降った俺は30歳を目前にして子供を作るどころか、ケツにデキモノ作って大騒ぎしているのであった。
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